information
カンボジア基本情報
カンボジア王国
kingdom of Cambodia
雨季:6~10月
history
カンボジアの歴史
かの有名なアンコールワットをはじめとする遺跡群は、今でもアンコール王朝の歴史はカンボジアの人々にとっての偉大な誇りとなっており、どの時代の国旗にも印されています。
しかし輝かしい歴史だけではなく、同民族による内戦や粛清という暗い過去もあります。1970年代冷戦の最中、超大国や隣国との複雑に絡んだ関係性により、国内には様々な不満やイデオロギーが生まれました。その中で指導権を握った極左共産主義組織の主導者ポル・ポトによる「平等社会」を目指した強制労働や、知識人層などの国民の処刑や非人道的で差別的な政策がすすめられました。
結果として学校や市場、貨幣などは富や格差を生むものとして教育や文化の廃止・破壊され、さらに当時の人口の約5分の1が虐殺される悲惨な歴史を生むことにつながってしまいました。
カンボジア人の平均年齢が若いこと、また福祉・衛生面はもとより教育水準の低下、貧困・格差社会の蔓延という見えない傷跡は残っています。私たちはカンボジアの人々が安全な環境の中で、自分たちでアイデンティティを取り戻していける社会をともに探し、目指していきます。
diplomacy
カンボジアと日本の関係
日本とカンボジアの正式な外交関係は1953年に始まり、現在日本は1992年以降政府開発援助(ODA)において、カンボジアにとって最大の開発援助国の1つとなっています。特に日本政府は地雷除去や教育の分野で大きな援助を行っています。
アンコール遺跡群や観光産業が盛んなシェムリアップでは、ガイドやホテルスタッフなどの日本語人材の需要が高い傾向にあります。加えて友好的なイメージを持っているカンボジア人は多く、首都プノンペンには日本語名称の橋が複数作られており、現地カンボジア紙幣札には橋が日章旗と共に描かれています。
カンボジアの製造業のうち半数以上が縫製業であり、日本への主要輸出品目の上位には靴や衣類があげられます。日本からの主要輸入品目では高性能なメイドインジャパンが人気なこともあり、小型船舶、車両部品、縫製用機械などがあげられます。特にバイクや車など日本企業の製品がよく見られ、様々な分野において日本の持つ技術に関心や興味を抱いているカンボジア人は多くいます。
problem
直面している問題
内戦後から諸外国からの企業進出により年々経済発展・成長している反面、インフラ整備や農業振興、保健医療、地雷撤去など開発援助の課題はまだたくさんあります。なかでも教育に関しては、国際支援による物資支援や学校建設等はされていますが、依然として教育システムの整備や質が十分に整っていない現実があります。
また経済発展による農村部での貧困格差は広がっており、子どもたちや村人の生活の安定や雇用創出、学びの機会の提供が必要とされています。
一時的ではなく継続的かつ持続可能であること、また物資だけでなく技術支援がカンボジアに潜在する課題を解決しカンボジアの人々による自立の一歩になると信じています。
nationality
国民性
ほとんどが上座部仏教の信仰者であり、クメール遺跡・聖典の教えである愛・慈悲・平等・寛大4つの心得を重んじています。
気さくで大らか・誠実であり、年配の方を敬う姿勢を大切にし、古来より築かれた歴史と風土からなる国民性は日本人と近く、親近感や共感が持てます。
culture
カンボジアの文化・風土
文化 culture
アプサラダンス
天女を意味する宮殿舞踊であり、アンコール遺跡の壁画にも彫刻されている
クメールシルク絹織物
黄色の生糸を使った伝統文化
水祭り
雨季が終わり乾季の訪れを祝う祭りボートレースや屋台、灯篭流しで賑わう
食べ物 food
クイティウ
米粉を使った朝食の定番麺料理
ボボー
カンボジア風おかゆ
交通 transportation
バイク・車・トゥクトゥク
カンボジアでは電車やバスなどの公共交通機関が普及していないが、最近では配車アプリも普及しており、外国人でも利用がしやすくなってる。
建物 archetecture
高床式建築
農村部に見られる独特の建築。床下は日よけや涼む場所としてや家畜の飼育スペースとして活用する目的がある。また雨季の洪水被害防止の要素もある。
特産品 specialty
コショウ
100年前から受け継がれてきた有機栽培されている伝統的特産品の胡椒。カンポット州とケップ州で栽培されており、世界最高級の胡椒と名高い。